さあ、イタリア珍道中の始まりです。

まずはローマ・レオナルドD空港から、ローマ・テルミニ駅までの直通列車に乗るべく、空港駅へ向かいます。
空港と直結している電車のアクセスは便利です。
イタリアの鉄道駅には改札がありません。切符を買ったら、このような刻印機で日付をスタンプします。刻印がないと、罰金取られます。

でもでも私達この列車
2往復したけど、一回も検札に来なかったのだ・・・
テルミニ駅行き直通列車の外観。
スーツケース持った旅行客の絵がシャレてます。
イタリア上陸を祝って(?)まずはテルミニ駅近くのピッツェリアで、ローマ風ピザを食べる。
相方はなんと初ヨーロッパ!?ついに上陸を果たして嬉しさが顔にあふれてる。
続いて基本のパスタ、スパゲッティ・ポモドーロ(トマト)をオーダー。まずは、最初は基本の味を食べたかったのだそうだ・・・非常にただシンプル。
スタンダード・イタリアンを堪能した後、シチリア・シラクーサ行きの夜行列車に乗るべく、テルミニから地下鉄で市内のティブルティーナ駅へ移動します。

観光地が並ぶAラインと違い、こちらのBラインは落書きだらけで、少々暗めな地下鉄。
写真撮ってたら駅員に注意されてしまいました。
無事に夜行列車の到着前にティブルティーナ駅に到着。
ホームで待っていると列車の到着予定の番線が急遽変更で大移動。アナウンスは当然イタリア語なのでまったくワカリマセンので、周囲の気配と標示板が頼りです。
23時26分の定刻通りに列車がやって来ました。
この夜行列車は、ミラノ発なので多少遅れるかと思ったけど、1分の遅れも無く来たので逆にビックリ。

相方は、日本からネットでイタリア国鉄ページからこの列車の予約をした。車掌さんに「ウェルカム」と言われた時は心底うれしかったらしい。
なにせイタリアですから、乗るまで不安だったそうだ・・・
「狭いながら(からこそ?)も楽しい我が家〜♪」夜行列車の客室。

上下2段の、2人用個室寝台(鍵付き)です。知らない人との相部屋はやっぱり怖いので。。

シラクーサまで12時間の旅。テルミニの食材屋でグラッパ(葡萄の搾りかすで作ったお酒)を買って飲んだら、バタンキュー。。列車の振動が心地よくてグッスリ♪
明け方、イタリア本土最後の駅ヴィラ・サン・ジョバンニに到着。

ここから列車は、シチリア島まで『船で!』列車ごと乗り込みます。
これが体験したかったんですー!
いよいよ船に乗り込む。超スロースピードで船に進入していきます。
船内には線路が引かれています。そこへ3輌くらいづつ分けて、列車を積み込みます。
結構マニアックな作業です。プチ電車オタの相方は早くもアドレナリンが出まくったそうです。

おもしろーいっ。
シチリアの玄関口、メッシーナへ向けて船が出港。
あいにくの雨模様ですが、あこがれのシチリアが目の前とあって相方はびしょ濡れになりながら写真撮りまくる。
メッシーナの港が見えてきた頃には、明るくなっていた。遠くから見る限り、綺麗な街ですね。
丘の上にDuomoが見えた。あぁイタリアだなぁー。
船で切り離した列車を再度くっつけて、ようやくシチリア島に上陸。すぐ最初の駅メッシーナに到着です。
ほどなくして、車掌さんからモーニングコーヒーが届きました。
定番のエスプレッソとカプチーノ。プラスチックケースがカワイイ。

うーん目が覚めた。
列車はシチリアの海岸沿いをひたすら走る。天気が良かったらもっと良いけど、気分は爽快。南はいいねー。気分がウキウキします。
映画「グラン・ブルー」でも有名な、シチリア屈指のリゾート、タオルミーナに到着。モザイク柄のホームがカワイイ。正確には、タオルミーナの中心地はここから急激な坂を登った高台にあります。

この町はちょうど10年前の夏に友人と訪れました。ここもとてもキレイなところです。
タオルミーナ、カターニャと越えて、いよいよ終点シラクーサが近づいてきました。老夫婦が仲良く車窓の景色を眺めている。絵になるなー。
この時期はオレンジの収穫時期で、いたるところにオレンジ畑があってとても綺麗です。
定刻通りに!終点シラクーサに到着。南イタリアでは列車の遅れは当たり前みたいに書かれてますけど、出発から到着まで見事に時刻表通りでビックリです。なにはともあれ無事に来れたー。
こじんまりしたホーム。ここからさらに南へ行く路線がありますが、極端に本数が減ります。いわゆるローカル線です。もっと時間があれば乗ってみたい。。
駅舎はなかなかキレイでした。シラクーサ駅は周辺に特に目立ったものはありません。今宵の宿までタクシーで向かいます。
相方が悩みに悩んで選んだシラクーサの宿、
Hotel Gutkowski シラクーサの旧市街、オルティージャ島にあります。駅からタクシーで10分くらい。

シラクーサならオルティージャ島に泊まるべきネ。
旧市街のオルティージャ島へは小さな橋で結ばれています。全長1, 7kmの小島でウズラの形をしていることからOrtigiaオルティージャと名づけられたそうです。
シラクーサの街自体が世界遺産ですが、特にオルティージャは島中どこを歩いても歴史博物館の中にいるみたい。

冬でもこーんなに美しいオルティージャ島の景色。
道路を隔ててすぐ海、波が高いので塩気がすごい。
こういうのは来てみないとわからないですね。
けど島好きはそんなこともウレシイ。
ちなみにベットを畳むと、こんな感じ。
ランクはファースト・コンパートメント。
こじんまりとしたプチホテル。家庭的な暖かみの中でもさすがはイタリアンホテル。細かいところに気の利いたデザインいっぱいです。
ローマ到着
寝台列車でシチリアへ
シチリア島 シラクーサ
オルティージャ島 
部屋のベランダからの景色・・窓を開ければイオニア海が目の前。
うーん・・・気持ちイイ。
Hotel Gutkowski
船の中