オルティージャ島の中心であるドォーモ広場まで来ました。
大晦日の夜ですが、皆はまだディナータイムで静かです。

いゃあ・・実にロマンチックだわぁ。
あれ?相方は・・・写真撮りに必死です。オイ。
これが!!ドゥオーモ広場Piazza Duomo。
映画「マレーナ」の舞台となった、昼も夜もとても美しい広場です。
少し前まで降っていた雨で路面が反射して、広場は一層幻想的な景色に・・。
大きなクリスマスツリーが静かに新年を待っています。
華麗なバロック様式のオルティージャのDoumo。
紀元前5世紀前半に建造。古代ドリス式アテナ神殿を7世紀にキリスト教教会に転用したもの。
duomoの正面を飾る、光の中に浮かび上がる聖母?聖女サンタルチア?。
せっかく持ってきた望遠レンズでパチリ。
これ魚眼じゃないんですよ、流線形にゴシック建築が並ぶ、
美しいオルティージャ島のDoumo広場です。

この景色に憧れて撮りたくて、相方は一眼レフを手に入れて、ここまでやって来たのです。
いよいよ新年が近づいてきました。
バールでエスプレッソのみながら・・・思わずピスタチオジェラートも食べてしまいました。ウマイっ!
静かだった広場にも続々と人が集まってきました。
バールやレストランからもざわめく声が聞こえてきます。

さあ!いよいよカウントダウンが始まります。
5・4・3・2・1・・・
パンパーン!!ハッピーニューイヤー!!!
あちこちから花火が上がります。
シチリアで迎えた2008年♪なんだか ありがたやー。

広場では人々がシャンパンをかけ合い、恋人たちはキスしあい、私達旅行者には握手やハグ・・・新しい年がスタートしました。
あけましておめでとうございます。
清々しい晴天に恵まれた元旦の日は、レンタルしたフィアットパンダでドライブしながらシチリアを南下します。
シチリアは古い街が多く、一方通行や独特のロータリーで、運転は始め少し緊張します。(イタリア人って飛ばし屋だし)

でも、新しい市街地や郊外では、分かれ道に必ず街の名で方面が記してありますから、判りやすい。
途中、キレイな海岸でランチにしました。
海沿いのレストランは、新年のせいか、イタリアらしい大家族で利用している人がいっぱいです。
ゴッドファーザーの島なんだよね。
海沿いだし、シーフードの手打ちパスタと、リゾット。
おいしいんだけど基本的に量が多い・・・・。
更に南下。山と畑が続きます。懐かしいような風景の中に、
時折お城みたいな建物が見えると、「あ、外国なんだ」と思います。
太陽光の違い?シチリアでは虹をいっぱい見ました。
水平線までくっきりと見える虹なんて、感動です。
虹を追いかけて車で走る感じ。
世界遺産に指定されたNoto市から20kmほど離れた場所にあるNoto Anticaの遺跡です。

ローマ時代には大変栄えていましたが大地震で崩壊した後捨てられた街。現在残っているのは城塞といくつかの壁だけで、ほとんどが土の中に埋まってしまっています。

一般観光客にはちと渋すぎるところでした。
さてNotoからさらに1時間ほどシチリアを南下。
美しいモディカの街並みが見えてきました。
この街は渓谷をすり鉢状、岩状の山肌に広がるModica Alta (山手街)と、谷間に広がるModica Bassa (下街)に分かれいます。
Modica Bassa (下街)から見たアルタ。

夕暮れの山肌に住宅の灯りがポツリポツリ・・すごくこの景色は異国的でキレイです。
モディカを含めノート渓谷8つの町は、後期バロック様式の建築・文化が花咲いた地区として、まとめて2002年ユネスコの世界遺産に登録されています。
サンピエトロ寺院
教会前の前階段に、大きなキリストの十二使徒の彫刻が。

あー、もっと明るい時間に見たかったなぁ。
サン・ジョルジョ教会。

250段の階段を登ったところにそびえるバロック様式の教会。シチリアで一番美しいとも言われているそうです。教会内もすばらしい装飾らしいんだけど、閉まっていて見られなかった。
さて、町並みよりももっと有名なのが、チョコレートの街としてのモディカ。街のあちこちにチョコレート屋やお菓子屋さんがあります。

ボンナユートはグルメな人なら聞いたことがあるかも・・。1880年創業の老舗です。
チョコや、モディカ菓子を堪能したかったけど・・
ここも元旦で休みでした・・・(T_T)
手前にNotoの街があったのですが、結局そちらは時間が無くなってしまいました。

つまり有名なカフェ・シチリアには行きそびれたわけで・・また来なければならない理由ができてしまいました。
本当に美しい街です。
次回シチリアに来るときは、絶対ここに滞在する!と
心に決めました。
お土産に山ほど仕入れたモディカのチョコ。

昔ながらの製法で、甘すぎない砂糖がざらっと舌に残る感じですが、それが又上質な感じがする・・素朴な大人のチョコです。病みつきになる人も多いそうです。

唐辛子入りのペペロンチーノチョコも有名で、これまたお酒にもよく合うんだー!!
仕方なしにバールで休憩。
でもバールでもチョコやお菓子がとても充実しています。

カンノーリ(シチリア菓子)とエスプレッソで、一息ついてモディカの街を後にしました。
イタリアでもこのシチリアの南部は今人気なのだそうです。
列車のアクセスも悪い街ですが、たくさんのヨーロッパ人が観光に来ていました。

評価の高いレストランもいっぱいある様子。
ぜーーーったい又来るぞー!美しいモディカ!
オルティージャ島のカウントダウン
シチリア島南部の街へ
Noto Antica(ノート アンティカ)
チョコレートの街 Modica(モディカ)